2014年10月06日

魔鏡ペンダントトップ

こんにちは、
東京都自由が丘のクラフトサロンEarthia Wisteriaの店主です。
http://www.earthia-w.com

皆様、台風の被害ありませんでしたでしょうか?
東京はお昼過ぎごろまでは電車のダイヤもかなり乱れておりましたが現在はほぼ正常通りとなりました。

先月末には「オリバー ピーパー」氏の作品展などもありそちらのお知らせ記事などで新しい作品のご紹介が滞っておりましたが本日からはまた定期的に新作をアップしていきたいと思います。

さて、本日は「魔鏡ペンダントトップ」のご紹介です。
だいぶ以前ですが青銅の和鏡を使ったペンダントをこちらのコーナーでご紹介させていただきました記事を覚えていらっしゃいますでしょうか?
「八稜鏡ペンダントの透かし花唐草チタンカバー」
http://earthia-w.seesaa.net/article/319513463.html

今回は更に手の込んだ鏡を使った作品が仕上がりましたのでぜひともご覧くださいませ。
魔鏡ペンダントトップ1.JPG
鏡を使ったペンダントトップと言いましてもロケットやコンパクトのような形状になっておりますので蓋を閉めた状態ですと大きめのペンダントップのようにしか見えません。

月桂樹をモティーフとした銀の中心にセットされております市松模様の石はヘマタイトとグリーン瑪瑙を熱と圧力で圧着させたものを用いております。

この石は山梨県甲府市の「有限会社 網倉天然石」にてタブレットなどをつくる技術を応用して制作されたものです。タブレットの場合は石の裏側に母岩や別の石などを圧着いたしますがこちらはアイデアといたしましてはそれを横向きにしたものとでもいえましょうか、、、しかしながら圧着面に隙間などは一切空いてはおりませんし頭の中だけでの想像とは異なり実際の所はそのような簡単な技術ではございません。各種貴石などの特徴を最大限に生かした特殊加工を得意とする「有限会社 網倉天然石」ならではのものといえます。

以前にもう少し簡単な4分割位の石を使ったユニークなリングを制作しておりますのでそちらの記事も併せてご参照くださいませ。
「グリップタイプリング(グリーン瑪瑙&ヘマタイト市松ストーン)」
http://earthia-w.seesaa.net/article/382746583.html

横からご覧いただきますと厚みもそこそこございますのでそれなりの存在感がございます。
魔鏡ペンダントトップ2.JPG
彫金部分はこちらのコーナーではお馴染みの彫金師「山口理」氏の手によるものです。
いつもながらのとても安定した技術です。

そして蓋を開けていただきますと中にセットされた鏡が現れます。
魔鏡ペンダントトップ3.JPG
鏡の部分はガラスなどではなく青銅製で日本古来の鏡と同じものでございます。

青銅魔鏡は鏡師の「山本晃久」氏の制作による作品です。
山本氏は国内で唯一手仕事により和鏡、神鏡、魔鏡を製作する京都府京都市の「山本合金製作所」の後継者で名工のお爺様・鳳龍氏に師事し伝統技法を受け継ぎ現在は主として全国の神社の御霊代鏡の製作や博物館所蔵の鏡の復元に携わる鏡師です。
また鳳龍氏は途絶えていた魔鏡の制作技術を長い間の研究の末現代に復活させた人物としても著名でございます。

青銅鏡ですのでガラス製の鏡とは像の写り方が多少異なりますが鏡面が非常に入念に研ぎ上げられており鏡といたしましても十分お使いいただけます。
魔鏡ペンダントトップ4.JPG
写真は店主私物のペン先を映しておりますがご覧いただきます通りでございます。

ところで皆様は魔鏡というものをご存知でしょうか?
平面鏡の鏡面にわずかな(近くでは容易にわからない程度の微細な)凹凸があり日光の平行光線などを反射させると凸の部分では光が散乱し暗く凹の部分では収束し明るくなることにより何らかの文様があらわれる鏡のことを魔鏡と呼びます。
ごく微細な凹凸の為近くでは通常の鏡に見えますが反射光をあてる先の距離をある程度長くいたしますと文様があらわれます。
特に国内では17世紀に隠れキリシタンの間で隠れ切支丹鏡が作られ十字架やマリアなどを隠したまま浮かび上がらせそれを崇拝してきた歴史がありご存知の方々も多いことと思います。
明治維新後は禁教も解かれ徐々に需要がなくなっていったこともありその制作技術はいったん途絶えてしまいましたが上述の「山本鳳龍」氏により復活せられその折5枚が製造されそのうちの2枚がヨハネ・パウロ2世に贈られた。

こちらのペンダントトップの青銅鏡はその「山本鳳龍」氏の孫にあたる鏡師「山本晃久」氏制作の作品でございます。
魔鏡ペンダントトップ5.JPG
うまい具合に光をあてますと写真のようにキリストの磔刑像が浮かび上がります。
実際に見ておりますとなんとも言えない神秘的な鏡像につい惹き込まれてしまう気分でございます。

様々の分野の技術の粋が集まった逸品でございますのでぜひともEarthia Wisteriaにて実物をお手に取ってご覧くださいませ。
                                               店主
posted by アーシィア・ウィステリア店主 at 18:18| 東京 ☀| Comment(0) | 新入荷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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